空木岳。
漢字だけを見ても何か物語があるのではと勘ぐってしまいます。
読み方としては「うつぎだけ」と読みます。
空って「うつ」って読み方も有るのですね。
まずは基本情報です。
空木岳は長野県の駒ヶ根市、飯島町、大桑村にまたがる標高2,864 mの山です。
木曽駒ヶ岳山群以外では中央アルプスで最も標高の高い山であり、日本百名山に選定されています。
その百名山選定の際は、木曽山脈南半分から一つ選ぼうとして南駒ヶ岳と空木岳とで迷った結果、最終的にはわずかに背が高いこと、そして山名の美しさから空木を選んだという話が有るのでますます山名の由来が気になる所です。
空木岳の由来
文字だけをみると空にも届きそうな木が山頂に有りそうなイメージですが、標高から考えるとまず有り得ない。。
残雪の形説
そこで調べてみると山名は、春に麓の伊那谷から見上げた時、空木岳の頂上だけ残雪が卯木(ウツギ)に似ているためとされている説。
色々と山名を調べていますが、結構多いのがこの残雪の形が由来になっている説。
ただ、卯木ではなく空木に変えたのが僕はそびえ立つ感が有って好きです。
卯木説
また別の説として、卯木の木が多いことも由来であるとする説もあるようです。
単純では有りますが分かり易さはありますね。
卯木を調べてみると初夏に白い花をふさ状につけるらしいので、その時期はとても見応えがありそうですね!
その他伝説
山頂から西側に下った鞍部は木曽殿越と呼ばれており、平安時代の1180年に武将木曾義仲が越えたという伝説があり、登山道には「義仲の力水」と呼ばれる水場があります。
当時の人からすると水場は本当に貴重な場所です。
今はロングトレイル等も耳にするようになりましたが、昔はロングトレイルが生活の中に有る様なもの。。。
力水になるのは納得出来ますね。
思ったよりも多くの事柄は見つけられませんでしたが、説が少ないという事は卯木が元になっている事は間違いないようです。