「宮之浦岳 」
僕も愛して止まない鹿児島県「屋久島」にある標高1936mの九州地方最高峰。
もちろん日本百名山にも選ばれているまさに名峰です。
実は僕が登山というものに目覚めるきっかけになったのがこの「屋久島」で、
一人で約1週間程滞在し様々な山を登ったり観光をして過ごしたのですが、、、、
なんと不覚にも「宮之浦岳」には登っていないのです。。。
なので必ずいつか登ろうと誓っている山の1つです。
宮之浦岳の由来
益救神社(『延喜式』神名帳に記載された神社のうち最も南に位置する。)の建つ湊の集落が宮之浦と呼ばれるようになり、宮之浦集落の山岳信仰(岳参り)の山として登られたことが由来となっているようです。
なるほどシンプルに地域の名称から命名された山なのですね。
しかし、山岳信仰が古くから浸透している地域ですので何か他にも伝説等伝わるものがあるはずです。
竜宮伝説
調べるとやはり出てきました。
その名も「竜宮伝説」。
もうお分かりですね!
なんと日本神話に登場する「浦島太郎」。
というのも「奥岳」と呼ばれる島中央部の山岳エリアは特に神聖な場所で、宮之浦岳の山頂には屋久島の守護神である「一品宝珠大権現(いっぽんほうじゅだいごんげん)」が祀られているのですが、この守護神が山幸彦(やまさちひこ)のことで、浦島太郎のモデルとなったとされています。
また、安房という地域には乙姫と浦島太郎が出会ったとされる「面影の水」と呼ばれる湧き水も有ります。
屋久島は好きで色々と情報は知っているつもりでしたが浦島太郎のモデルだとは恥ずかしながら知りませんでした。。。
まとめ
「島」という限られた区域に位置する山なので諸説はなく地域からの命名という事が分かりました。
先ほども山岳信仰が浸透しているとお話ししましたが屋久島の多くの山の山頂に祠が有り、「岳参り(山へ参拝に行く伝統行事)」は何と500年も前から行われていると言います。
これだけ自然に対してアニミズムの精神を持って守って来た事を考えるとトレッキングと言って軽々しく足を踏み入れては行けないのではないかと思います。
屋久島の山に登った事の有る方は分かるかもしれませんが本土に有る様な山とは全く別の空気感を漂わせる本当に神聖で神秘的な場所です。
この島の自然がいつまでも神聖で清らかな場所で有る為に外部から登りにいく方々は特にその辺の意識を高く持って登って頂きたいです。